【課題】商品パッケージに記載の説明欄の分析

こんにちは、今回は課題で指定されたテーマについての記事です。



テーマ「食品等の調理方法やレシピの説明欄が良い商品と、改善した方がいい点がある商品の分析」

今回のテーマは少し長いですね。店頭に並んでいる商品はどれもしっかりとデザインされているので説明欄がいい商品はたくさんあるのですが、改善が必要な説明欄の商品がなかなかすぐに見つからず苦戦しました。なので、さほど悪いわけではないけれど、もう少し良くできるかな?程度の商品を選定しました。

こちらが、今回選んだ商品です。


比較をしやすいように両方レトルト食品のカレーを選びました。
【説明欄のいい商品】
大塚食品 「ボンカレー ゴールド」
(写真左)

【説明欄にもう少し工夫の余地があるもの】
明治 「銀座キーマ」
(写真右)
説明欄はどちらも裏側に配置されています。二つの商品の裏面を並べた写真がこちらです。
いかがでしょうか。
私は、パッと見た瞬間のみやすさに大きく違いがあるなと思いました。ほとんど同じ大きさの面に書かれているテキストの量の違いでしょうか?
ボンカレーの方は、原材料などの情報を商品の側面に記載しておりその分のスペースを使って図を配置し余白もしっかりとあって文章も読みやすくなっています。
このように、大きく手順ごとの図を用いた説明欄があり、注意点などもかなりわかりやすく表記されています。枠の使い方や情報の配置が上手く、視線が散らばらずに必要な情報が自然に頭に入ってくるようになっていると思いました。

一方、銀座キーマはぎゅうぎゅうに文章がつまっています。ボンカレーとは違い、原材料などの情報が記載されているのでスペースがなく窮屈な配置になっているのです。
注意書きも文字色が違うのみで、なおかつ文章長いのであまり頭に入ってきません。しかし、何Wで何分加熱したら良いのか、レトルト食品をいざ食べようとしたときに1番知りたい情報が目立つようになっているのは良いと思いました。

どうすればよい説明欄になるのかを考えてみました。
・情報を絞って文章を減らす
面の3分の1近くを占めている「洋食物語」という商品のこだわりを述べている部分に注目しました。
どれだけこだわっているかはたしかにアピールポイントですが、全体で見た時にこれだけ文章が多いと人はそこまで注目して読むことはないのではないかと思います。伝えたいことが多いのはわかりますが全てを詰め込むことで全てが台無しになってしまうのでは元も子もないからです。

・バーコードや賞味期限などの情報の配置を見直す
全ての情報が一つの面にかいてあることで箱をぐるぐる見回さずとも見つかるのは良いですが、一箇所に集約しすぎても見づらいことは火を見るよりも明らかです。
このデザインで助かるのは購入時にレジ打ちのシーンくらいでは?と思ってしまうくらいです。誰のためのデザインなのか意図が汲み取りにくいものだなと感じました。

原材料や注意書き、説明欄をすべて同じ面に記載しなければならないのはかなり至難の業であることが窺えます。
ボンカレーは、側面に配置することで裏面をスッキリとさせていましたが、銀座キーマのパッケージはデザイン性が高く側面にもロゴデザインが施されているため、なにか意図的に裏面に記載しなければならなかったのだと考えられます。
パッケージの構成が大きく違うことにはいくつも理由が考えられますが、家庭の味、親しみやすいイメージのボンカレーと「ひと皿のぜいたく」をうたう銀座キーマではそもそもターゲットがかなり違うと思うのでそういった点も影響しているのではないかと思いました。
ボンカレーのパッケージの印象
・手軽、簡単
・いつもの味(定番)
・お財布にやさしい
・安心感のあるデザイン

銀座キーマなパッケージの印象
・オシャレなデザイン
・高級感のあるデザイン
・いつもより少しぜいたく
・家でもお店のような味を食べたい


非常に長い文章を詰め込んでしまい、銀座キーマの説明欄のような記事になってしまいました。
課題でテーマを設定されることによっていつもは注視しないような部分をよく見るきっかけになり、ものをみるときにいろいろなことを考えるようになりますね。
最後までお読みいただきありがとうございます。


現世ブログ

都内の専門学校でグラフィックデザインを学んでいる学生・うつしよの課題ブログです。課題のテーマに沿ってデザインについての記事を中心に発信します。週2回の更新が義務付けられているのでなんとかがんばりたい所存です。

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